夜公演 Program

モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.454

本曲は、マントヴァ出身のヴァイオリンの名手レジーナ・ストリナザッキがウィーンで演奏会を開く機会に合わせて、急ぎ作曲されたヴァイオリンソナタである。曲は1784年4月21日付で完成し、8日後の29日、モーツァルト自身がピアノを、ストリナザッキがヴァイオリンを演奏して初演された。

 

作曲はきわめて慌ただしく進められ、モーツァルトは本番までにピアノ・パートを書き上げることができず、未記入の楽譜を前に置いて演奏したと伝えられている。現存する自筆譜にも、ヴァイオリンとピアノのパートが異なるインクで記されるなど、ピアノ・パートが後から書き加えられた痕跡が残る。さらに後世には、白紙の五線紙を前に置いて演奏していることを、臨席した皇帝ヨーゼフ2世がオペラグラスで見抜いたという逸話も広まったが、その細部の真偽は定かではない。

 

18世紀のヴァイオリンソナタには、鍵盤楽器を主体とし、ヴァイオリンを伴奏的に扱う伝統があったが、本曲では両者がほぼ対等な立場で緊密な対話を繰り広げ、それぞれに高度な技巧が求められる。

 

第1楽章 Largo – Allegro

 

モーツァルトの円熟期の作品としては珍しく、壮麗な緩徐序奏で始まる。ファンファーレ風の力強い楽想と優美に装飾された動機が交互に現れ、ヴァイオリンとピアノが応答を交わす。続くアレグロでは、軽快で躍動的な主題を軸に、多彩な楽想が次々と展開される。

 

第2楽章 Andante

 

当初はアダージョと記されたが、のちにアンダンテへと変更された。モーツァルトの緩徐楽章の中でも屈指の深みを持つ音楽として名高く、とりわけ展開部終盤の大胆な和声進行が印象的である。変ロ短調から遠隔調のロ短調へと進み、さらにハ短調への転調を予感させながら巧みに回避するなど、大胆な調性の移ろいを見せる。

 

第3楽章 Allegretto

 

小躍りするような優雅で軽快なロンド主題に、茶目っ気に富んだ楽句が挿入される。最終盤まで八分音符と八分音符の三連符を主体に軽やかに進行するが、終結部ではピアノが技巧的な華やかさを増し、全曲を鮮やかに締めくくる。

 

(小野寺 粛)

フォーレ ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調 作品13

フォーレのヴァイオリンソナタ第1番は、1875年夏、ノルマンディー地方サント゠アドレスにあった実業家カミーユ・クレール家の別荘に滞在していた際に着手され、休止を挟んで1876年の晩夏から初秋にかけて完成された。初演は1877年1月27日、サル・プレイエルにおける国民音楽協会の演奏会で、若きヴァイオリニスト、マリー・タイユーとフォーレ自身のピアノにより行われ、大きな成功を収めた。

 

1877年4月7日付の『ジュルナル・ド・ミュジック』誌で、サン゠サーンスは「このソナタには、斬新な形式、大胆な転調、好奇心をそそる響き、意外性に富むリズムなど、聴き手を魅了するあらゆる要素がある。それらすべてを包み込むような魅力が作品全体に漂い……フォーレ氏は一足飛びに巨匠たちと肩を並べる地位に到達した」と絶賛している。
クレールの尽力により、楽譜は初演からほどなく、ライプツィヒのブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から出版された。初演時には、出版社に送られた浄書譜の写しが使用された可能性が高いが、その資料は現存していない。

 

第1楽章 Allegro molto

 

ピアノが息の長い第1主題を奏で、ヴァイオリンがそれに応えるように加わる。やがて両者の対話と転調を経て、繊細で移ろいやすい第2主題がヴァイオリンに現れる。そして音楽は多様な感情の起伏をたどりながら、落ち着いた輝きをもって結ばれる。フォーレらしい巧みなピアノのアルペジオが響きに豊かな色彩を添え、ロマンティックなヴァイオリンの旋律と美しく交錯しながら、比類のない叙情性を紡ぎ出している。

 

第2楽章 Andante

 

フォーレが好んで用いた8分の9拍子のバルカロールのリズムに、大胆な半音階的書法が重ねられている。内省的な響きを湛えたニ短調で始まり、転調を重ねたのち、再現部ではニ長調に転じた旋律が現れ、厚みを増しながらクライマックスを迎える。その後、音楽は再び瞑想的な表情を取り戻し、静かに閉じる。

 

第3楽章 Allegro vivo

 

転がるような上昇・下降音型をヴァイオリンとピアノが軽快に掛け合うスケルツォ楽章。巧みな転調といたずらっぽいリズムのずれが軽やかな推進力を生み、ヴァイオリンの突発的なピチカートも効果的に現れる。中間のトリオ部では、愁いを帯びたカンタービレの旋律が、穏やかに波打つピアノ伴奏の上でゆったりと展開する。

 

第4楽章 Allegro quasi presto

 

ロンド・ソナタ形式で書かれ、主要主題が複数回回帰しながら音楽が進んでいく。コーダでは、しばらくピアニッシモに抑えられた軽やかな動きが続いたのち、終結部でヴァイオリンとピアノが勢いを増し、華やかに全曲を締めくくる。抑制された表情から鮮やかな結末へと至る流れに、フォーレらしい節度ある表現が感じられる。

 

(小野寺 粛)

ワイゲル ヴァイオリンとピアノのための3つの対話 世界初演

Composer’s Suggestions of What to Listen For

 

The first “Dialogue” (movement) begins with a sustained note (G), to introduce a brief violin cadenza before the main allegro themes. That sustained note reappears numerous times to introduce a development of the themes or a change of tempo or character. After various permutations the movement ends quietly with pizzicato violin.

 

The second movement is based on a minor key cantabile melody, followed by contrasting episodes, each of which is introduced by a series of arpeggiated piano chords. It concludes with a longer cadenza for the violin, which leads without any break into the third movement.

 

This last movement features a dance-like triple meter with syncopation and quick exchanges between the violin and piano. It ends with a joyful theme derived from the earlier dance music.

 

One of my goals in creating this work was to have the violin and piano interact with each other as equal partners. Thus, the Three Dialogues is not meant to be a violin showpiece with the piano playing only a background role, but rather a conversation between two instruments, with imitation and variation.

 

The digital version of the concert program includes some additional, more analytical comments. I also invite you to explore my website, weigelmusic.com, to hear more of my works.

(William Weigel)

作曲者ウィリアム・ワイゲル氏による聴きどころのご紹介

 

第1楽章は、一つの長く伸ばされた「ソ」の音から始まります。その響きの上でヴァイオリンが短いカデンツァを奏でたあと、勢いのある主題が始まります。この「ソ」の音は楽章全体を通して何度も現れ、音楽が新しい展開へ進んだり、テンポや雰囲気が変わったりする場面で重要な役割を果たします。さまざまな形に姿を変えながら音楽が展開したのち、最後はヴァイオリンのピツィカートが静かに余韻を残します。

 

第2楽章では、短調の美しく歌うような旋律が中心となります。その合間には性格の異なる場面が現れますが、それらは毎回、ピアノのアルペジオによって自然に導かれます。終盤ではヴァイオリンがたっぷりと歌うカデンツァが置かれ、その流れのまま切れ目なく第3楽章へ続きます。

 

第3楽章は、三拍子の軽やかな舞曲です。シンコペーションのリズムに乗せて、ヴァイオリンとピアノが互いに呼びかけるように音楽を受け渡していきます。そして最後は、この舞曲のモチーフから生まれた明るく喜びに満ちた主題によって華やかに締めくくられます。

 

この作品では、ヴァイオリンとピアノが対等な立場で語り合うことを大切にしました。ヴァイオリンが主役でピアノが伴奏を務める作品ではなく、二つの楽器がお互いの音楽を受け止め、まねたり発展させたりしながら、一つの「対話」を紡いでいくことを目指しています。

デジタル版プログラムには、より詳しい楽曲解説も掲載しています。

あわせて、私のウェブサイトではほかの作品もお聴きいただけますので、

ぜひご覧ください。

It is difficult or impossible to illuminate music through words.  However, I can offer a few comments for those who like to approach music analytically.

 

Recognizable recurrence of melodic lines, rhythms or other characteristics can do much to make music coherent, and the formal structure of a work can contribute greatly to that recognition.  The Three Dialogues utilizes modified versions of sonata allegro form in the first movement and rondo form in the third.  Although some might consider these forms to be archaic, I believe that even today they continue to be useful in organizing musical material because of their emphasis on musical coherence.

 

Harmonically, much of the Three Dialogues sounds like diatonic music (based on the Do-Re-Mi scale of the western classical tradition).  However, the harmonic structure actually derives from a 12-tone row

 

(G-C-A-F-E-Bb-D-F#-B-D#-G#-C#),

 

a repeated sequence of the twelve tones of the chromatic scale.  I used this technique throughout the three movements in order to explore the possibilities of traditional harmony within the framework of a 12-tone row. 

 

The different appearances of the row employ very different patterns of rhythm, tempo and musical feeling, but I believe that the row creates a sense of unity and coherence in the music, even if only subliminally perceptible to the listener.

(William Weigel)

作曲家による、より分析的な視点から

 

音楽を言葉で説明することには限界があります。しかし、作品を分析的に楽しみたい方のために、いくつか補足したいと思います。

音楽の中で、旋律やリズム、特徴的な音型が繰り返し現れることは、作品全体にまとまりを与える重要な要素です。また、そのまとまりは、楽曲の形式によってさらに強められます。

 

《Three Dialogues》では、第1楽章にソナタ形式、第3楽章にロンド形式をもとにした構成を採用しています(いずれも伝統的な形式を現代的に発展させたものです)。こうした形式は古いものと考えられることもありますが、私は今日でも、音楽を一つの有機的な流れとしてまとめ上げるために有効な方法だと考えています。

 

響きの面では、この作品は「ド・レ・ミ」を基本とする西洋音楽の親しみやすい調性の中で書かれているように聴こえるでしょう。しかし、その土台には、

 

G–C–A–F–E–B♭–D–F♯–B–D♯–G♯–C♯

 

という12音列(半音階の12音を一度ずつ並べた音列)が置かれています。

私はこの12音列を3つの楽章すべてにわたって用いながら、12音技法の枠組みの中で、伝統的な調性の響きがどこまで可能かを探りました。

 

もちろん、この音列は常に同じ姿で現れるわけではありません。リズムやテンポ、音楽の表情は場面ごとに大きく変化します。それでも私は、この共通の音列が作品全体に統一感と一貫性をもたらしており、たとえ聴き手が意識しなくても、無意識のうちにそのつながりを感じ取っていただけるのではないかと考えています。

 

(上記の和訳)

リヒャルト・シュトラウス ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 作品18

本曲は1887年6月から11月にかけて作曲された、若きシュトラウスの初期室内楽を締めくくる作品である。当時23歳だったシュトラウスは、すでに交響曲、協奏曲、ピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲、弦楽四重奏曲、チェロ・ソナタなど、多くの器楽作品を手がけていた。初演は1888年10月3日、デュッセルドルフ近郊のエルバーフェルトで、ヴァイオリニストのロベルト・ヘックマンとピアニストのユリウス・ブーツにより行われた。

 

このソナタには、ブラームスらの伝統を受け継ぐ端正な構成のうちに、後年のシュトラウスを思わせる豊かな旋律と劇的な高揚がすでに息づいている。まもなく彼は《ドン・ファン》をはじめとする交響詩によって独自の作風を切り開き、さらに《サロメ》《エレクトラ》などのオペラへと歩みを進めていく。なお、のちの妻となるソプラノ歌手パウリーネ・デ・アーナと出会い、恋に落ちた時期と本曲の成立時期が重なるともいわれるが、楽曲に与えた影響は定かではない。

 

第1楽章 Allegro, ma non troppo

 

ピアノの短い独奏で開始し、次いでヴァイオリンによる叙情的な楽節が現れる、ソナタ形式の楽章。展開部では主題素材が多彩に変容しながら、次々と新たな表情を見せる。ピアニストとしても卓越していたシュトラウスらしく、ピアノ・パートには随所に高度な技巧が要求される。

 

第2楽章 Improvisation. Andante cantabile

 

「即興曲」という表題が付されているが、実際には緻密に作り込まれた楽章で、無言歌や夜想曲を思わせる性格を持つ。冒頭では、ヴァイオリンがピアノの分散和音に乗せて静かに旋律を歌い出す。より情熱的な中間部を経て、終結部では冒頭の親密な雰囲気が戻り、瞑想的に楽章を閉じる。第2楽章は単独でも出版されており、その親しみやすい叙情性が広く受け入れられていたことがうかがえる。

 

第3楽章 Finale. Andante – Allegro

 

静謐で内省的なピアノ前奏のあと、ヴァイオリンが低音域から高音域へ一気に駆け上がり、躍動的なアレグロへと入る。高い技巧を要求する華やかな楽章でありながら、軽やかな諧謔味も随所に垣間見える。終盤では冒頭楽章と関連する主題が再び姿を現し、全曲を壮大かつ輝かしく締めくくる。

(小野寺 粛)

田中 渚

Nagisa Tanaka

Cello

福岡県出身。桐朋学園大学カレッジ・ディプロマコース・チェロ専攻2年。
10歳よりチェロを始め、演奏を行う中でコンサートホールを作りたいと思い、一級建築士に。

東北大学工学部建築学科、神戸大学大学院建築音響専攻卒業後、コンサートホール、レコーディングスタジオ、テレビ局等の設計を行う。

2015年、自身の音響設計会社と音楽スタジオを設立。音楽家の演奏空間と関わる中で、自身もより音楽と共に暮らす生活を目指したいと思い、現在ディプロマ生として鍛錬を積む。

チェロを髙木慶太氏、室内楽を島田綾乃、山崎伸子、磯村和英各氏に師事。

https://soraotosha.main.jp/

美島 咲子

Sakiko Mishima

Viola

大阪府出身。5歳よりヴァイオリンを始める。立命館大学在学中は立命館大学交響楽団に所属し、第2ヴァイオリンの首席奏者を務めた。

 

所属した吹奏楽団や交響楽団での活動を通して、アンサンブルの中核を担う中低音域の魅力に惹かれ、21歳よりヴィオラを始める。

 

現在はヴァイオリンおよびヴィオラ奏者として、Orchestra Fundamentals、東京カンマーフィルハーモニーなどに所属。

関東を拠点に、オーケストラや室内楽を中心に活動するほか、オペラ公演での演奏にも参加している。

これまでに、棚田めぐみ氏、村田恵子氏に師事。

安田 真理奈

Marina Yasuda

Violin

茨城県つくば市出身。早稲田大学卒業。
2004年、鎌倉市音楽コンクール高校の部 第2位 ほか受賞。早稲田大学交響楽団ではソロコンサートマスターを務める。

2009年ヨーロッパツアーで演奏した交響詩「英雄の生涯」のヴァイオリンソロは、ヨーロッパ各公演地および国内外の紙面で高い評価を得る。ベルリン公演はWORLD配信され、ユニバーサルミュージッククラシックよりCDとして販売。ベルリン・フィル第一コンサートマスター Daniel Stabrawa 氏からも好評を得る。

学生時代から、つくば市内を中心に病院、幼稚園、小学校などでコンサートを行う。
東京音楽大学オーケストラアカデミー修了。
松山バレエ団「くるみ割り人形」サンパール荒川版ではコンサートミストレスを務める。

現在は、「コバケンとその仲間たちオーケストラ」を中心に、オーケストラでの演奏に加え、室内楽演奏も行っている。

滝 千春

Chiharu Taki

Violin

桐朋女子高等学校音楽科を経て、チューリッヒ芸術大学、ベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学を修了。ユーディ・メニューイン国際コンクール第1位をはじめ、国内外の主要コンクールで受賞を重ねる。小澤征爾ら名指揮者と共演し、ソリスト、室内楽奏者として国内外で活躍。『PROKOFIEV STORY』『Schnittke CLOWNS』などのアルバムが軒並み高い評価を受けている。

現代日本を代表する作曲家たちより作品の献呈や委嘱を受ける音楽のミューズでもある。

反町 有沙

Arisa Sorimachi

Piano

5歳よりピアノを始める。グレンツェンピアノコンクール金賞受賞をはじめ、各種コンクールにて入選・入賞。在学中、学内オーディションにてピアノ、パイプオルガンの両部門において選抜され、それぞれの演奏会に出演。学内実技試験において優秀な成績を収め、卒業時に表彰を受ける。

 

ダルクローズ・リトミック エレメンタリー免許取得。推薦により、スイス・ジュネーヴのInstitut Jaques-Dalcrozeへ赴き、ダルクローズ音楽教育法を学ぶほか、ジュネーヴ州立高等音楽院にてファブリツィオ・キオヴェッタ氏のピアノマスタークラスを受講するなど、国内外で幅広く研鑽を積む。

 

これまでにピアノを中澤真麻、小林裕子の両氏に、パイプオルガンを荻野由美子、声楽を馬淵元子、ダルクローズ音楽教育法を鈴木顕子の各氏に師事。

 

現在はダルクローズ教育法を基盤とした幼児音楽教育の研究・実践に取り組む傍ら、ピアノソロ、伴奏、室内楽など多岐にわたる演奏活動を行っている。

中島 愛実

Megumi Nakajima

Trumpet

東京音楽大学トランペット専攻卒業。
ガボール・タルケヴィ、ハンス・ペーター・シュー各氏をはじめ、世界的な奏者のマスタークラスを多数受講し研鑽を積む。

齋藤 麻里亜

Maria Saito

Bassoon

3歳よりピアノ講師の母の下でピアノを始める。幼少期より数々のピアノコンクールで入賞。12歳より吹奏楽部にてサキソフォンを始め、柴田祥子、石渡悠史、各氏に師事する。国立音楽大学付属高等学校音楽科サックス専攻入学後、馬込勇氏の元でファゴットを始め、在学中ファゴット科に転科。同校在学中、スイス・アローザ夏季国際音楽アカデミーにてファゴットソロリサイタルを開催、数々のオーケストラとファゴットコンチェルトを協演し好評を得る。

1999年同校卒業後、渡欧。ウィーン国立音大ファゴット専攻科ピアノ副科共に首席入学。在学中よりウィーン国立歌劇場オーケストラ等で活動し、ソロリサイタルも勢力的に行う。室内楽ではウィーンフィル首席クラリネット奏者のペーター・シュミードル氏らと木管五重奏を共演する。JILA音楽コンクール第3位、長江杯国際音楽コンクール第2位 (1位なし) 、第1回東京音楽コンクール第3位。PMF2001SAPPOROに参加し、シャルル・デュトワ、佐渡裕両氏と共演。 

これまでにファゴットを故カール・エールベルガー、ミラン・トゥルコビッチ、シュテパン・トゥルノフスキー、各氏に師事。室内楽をペーター・シュミードル、マリア・プリンツ、ゴッドフリード・ポコルニー各氏に師事。ピアノをマリア・プリンツ氏に師事する。現在は、MU’s交響楽団首席ファゴット奏者、首都圏の幼稚園・保育園でリトミック講師や音楽教育監修を行い、様々なオーケストラ、ブラスバンドでの講師や演奏家として活動する傍ら、男女4人の子育てに奮闘し、子供と音楽との関わりについて研究しており、講師歴は10年以上、これまでの生徒数は200名を超える。

https://www.instagram.com/mu_s_staff?igsh=MWl3dGJhanN5emtycQ%3D%3D&utm_source=qr

https://youtube.com/@cafemus6439?si=nCXU0BiP8m7dnqLQ

品田 博之

Hiroyuki Shinada

Clarinet

10歳でピアノを挫折して以来しばらくは“聞き専”となり中学生でマーラーとブルックナーの交響曲に出会う。高2の頃マラ2とブル8を演奏せずに死ぬわけにはいかぬという啓示を受け、一念発起しオーケストラ部に入部。クラリネットを当時N響奏者の佐藤誠氏に師事。その後も順調にアマオケ活動に勤しむ傍ら工学部を卒業し某JTC※の研究者も兼ねる。

 

モダン楽器によるオケ活動を継続しつつ、最近は古典クラリネットを満江菜穂子氏に師事し、モーツァルト時代の楽器のレプリカを用いて五重奏曲と協奏曲を演奏した。なお、マラ2もブル8もすでに3回演奏し、マーラーの交響曲はコンプリート、ブルックナーも4番以降は演奏したが他にも演奏したい曲はたくさん残っており、まだまだ頑張る予定。

(脚注)JTC※:Japanese Traditional Company日本の伝統的な大企業

新井 昴

Subaru Arai

Cello

東京音楽大学付属高校、東京音楽大学を経て同大学大学院科目等履修生を終了。
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京21世紀管弦楽団等、都内オーケストラへの客演や、室内楽でラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、モスクワ音楽院・ラフマニノフホール公演など多数の演奏会に出演。
ピアニストの安並貴史、ヴァイオリニストの伊藤万桜と共にピアノトリオ「TrioDusha」を結成した他、 自主企画のリサイタルなどでも演奏活動をしつつ、後進の指導も行っている。
これまでにチェロを藤森亮一、苅田雅治、山本裕康、ドミトリー・フェイギンの各氏に師事。 東京音楽大学付属高校非常勤講師。

野村 咲絵

Sakie Nomura

Violin

広島県出身。エリザベト音楽大学ヴァイオリン専攻卒業。在学中に、クーベリックトリオ主宰”ミュージック・キャンプ・プラハ”を受講。卒業と同時にチェコのプラハに留学。チェコ国立プラハ音楽院などでソロや室内楽を学ぶ。その間、チェコフィルハーモニー管弦楽団のメンバー率いる、ドヴォルザーク室内合奏団に所属。5年間の留学生活を終え帰国。

 

現在、関東を中心に演奏活動を行う。弦楽合奏団ENSEMBLE MINATO団員。みなと弦楽合奏団コーチ。これまでに中村英昭、田野倉雅昭、石川静、Pavel Kudelasek、Paul Herreraの各氏に師事。

北川 倫代

Michiyo Kitagawa

Piano

宮崎市在住。武蔵野音楽大学器楽学科ピアノ専攻卒業。宮崎県立芸術劇場主催 パイプオルガン・チェンバロ講習会上級コース修了(パイプオルガン)。

 

PTNAグランミューズ部門Dカテゴリーにおいて、2005・2008年度全国大会入賞。

 

後進の指導を行う傍ら、オルガンによる通奏低音、ピアノでのアンサンブル、合唱伴奏など、幅広く演奏活動を行っている。また、(公財)宮崎県立芸術劇場アウトリーチ事業登録アーティスト第8期生としても活動。2025年よりSOUPエクステンションプログラム「リズムトレーニング」クラス講師。

 

これまでにピアノを片野郁子、矢野月子、穐吉慶子、猿木宜子各氏に、パイプオルガンを大塚直哉氏に師事。

井上 ゆき

Yuki Inoue

Cello

京都市立芸術大学卒業後、茨木市専属アーティストとなる。西尾由佳里、上村昇に師事。新倉瞳氏マスタークラス、霧島音楽祭参加など、演奏活動の場を広げていきたい。

マシュー・リー

Matthew Li

Viola

イギリス出身。3年前、英国大使館の外交官として来日。イギリスでは小学生の頃よりヴァイオリンを学び、さまざまなオーケストラや室内楽グループで演奏経験を重ねてきた。

 

来日後、以前からその深く温かな音色に惹かれていたヴィオラを本格的に始める。SOUP室内楽プログラムには今回で3期目の参加となる。

今回演奏されるエルガー《ピアノ五重奏曲》は美品にもかかわらず日本では演奏機会の少ない作品であるが、その紹介に向けて大きな力となった。英国音楽への親しみと、室内楽への深い造詣をあわせもつ。

森谷 瑛介

Eisuke Moritani

Violin

3歳よりヴァイオリンを始め、佐藤瑛里子氏に師事。ソロとオーケストラを中心に音楽を学び、高校時代にはオーケストラでコンサートマスターを務めた。

SOUP室内楽プログラムには今回で3期目の参加となり、現在は室内楽にも意欲的に取り組んでいる。本公演では第2ヴァイオリンを担当。会社勤務のかたわら、仕事後には練習に駆けつけるなど、熱心に音楽と向き合っている。

好きな作曲家はラヴェルで、《ピアノ協奏曲》《水の戯れ》《クープランの墓》などに特に魅力を感じている。ビリヤードやサッカーにも親しんでいる。

長野 充

Mitsuru Nagano

Violin

5歳からヴァイオリンを始め、小林健次氏に師事し、日独フィルなどのオーケストラのコンマスを務める。その後、HIP(歴史的考証に基づく演奏)を求め、渡邊慶子、千成千徳氏らにバロック奏法を学び、欧州にてエンリコ・ガッティ、ルーシー・ファン・ダール氏らの指導を受ける。

 

ブラビシモ・クラシカ2001ファイナリスト賞。ギターとのデュオで東京都公認ヘブンアーチスト。古楽やクラシックからラテン、ジャズに至るまでクロスジャンルの表現を目指して演奏活動をしている。

宮守 絢子

Ayako Miyamori

Piano

4歳からピアノを始める。
クラシックを中心にジャンルを問わず幅広く学ぶ。
SOUPは2期目の参加。室内楽に取り組む機会をいただけることを大変ありがたく感じている。
現在、舟山太郎氏に師事。

中村 恭子

Kyoko Nakamura

Cello

20代よりチェロを始め、オーケストラでの演奏を中心に音楽活動を続ける。普段は会社員として勤務しながら、音楽に親しむ日々を送っている。SOUP室内楽プログラムには今回で2期目の参加。

以前から室内楽を学びたいという思いを抱いており、SOUPで実現できたことを大変うれしく感じている。先生方の指導はもちろん、経験豊かな仲間から学ぶことも多く、互いに意見を交わしながら丁寧に音を組み立てていくプロセスは楽しくて仕方ない。一緒に演奏する仲間への感謝を胸に、今回の舞台に臨む。

ビールと山登りをこよなく愛する。

川勝 美知子

Michiko Kawakatsu

Viola

5歳からヴァイオリンを、3年前からヴィオラを始める。

米国で暮らしていた時に、アマチュア奏者でも室内楽を真剣に楽しむことができる団体と素晴らしい指導者達に出会ったことがきっかけとなり、帰国後はSOUP室内楽プログラムの立ち上げ当初より参加。最初の受講生として、現在の仕組みが形づくられていく過程とともに歩んできた。

寺西 丕

Hajime Teranishi

Violin

1944年生まれ。7歳からヴァイオリンを始める。母が音楽大学ピアノ科出身であったことも、音楽に親しむ大きなきっかけとなった。

高校ではオーケストラ部でコンサートマスターを務めた。大学時代はオーケストラ活動のかたわら、山岳部で山歩きにも熱中。ヴァイオリンのレッスンは大学4年まで続け、最後にラロ《スペイン交響曲》に取り組んだ。

社会人となってからは地方転勤により一時音楽活動を休止したが、東京に戻ってから大学OBオーケストラに参加。その後、モーツァルト作品を中心に演奏するオーケストラに加わり、現在も活動を続ける。室内楽は、オーケストラ仲間と古典作品を中心に約20年にわたり親しんできた。

SOUP室内楽プログラムは3期目の参加。ピアノを含むアンサンブルに取り組めることに、大きな喜びを感じている。

仕事では、石油化学メーカーのエンジニアを経て、鍼灸マッサージ師の資格を取得。現在は介護事業を経営し、22年にわたり地域の福祉に携わっている。

平田 明代

Akiyo Hirata

Violin

神奈川県横浜市出身。6歳よりヴァイオリンを始める。桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」にてソルフェージュを学ぶ。

これまでにヴァイオリンを久保田浩子、戸澤典子の各氏に師事。 中学卒業を機に一度楽器から離れるも、社会人となり音楽の持つ計り知れない力に気づき再開。現在は税理士として働く傍ら、新日本交響楽団をはじめとするアマチュアオーケストラや弦楽合奏団に所属し、演奏活動を行っている。

SOUP室内楽プログラムには今期で2回目の参加。音楽への高い情熱を持つ仲間たちと、真摯に楽曲に向き合える時間に幸せを感じている。